
岩津天満宮の御祭神・菅原道真公は梅の花をことのほか愛されました。
わずか五歳の折に詠まれた「美しや 紅(べに)の色なる梅の花 あこが顔にもつけたくぞある」の歌は、
神童と呼ばれた道真公を物語ると共に、梅の花との深い縁(えにし)を感じさせます。
中興の祖・服部長七翁が当社を再興された大正始め頃、
現在の東山梅苑など境内一帯は松のお山でした。
そこから、「天満宮と言えば梅の名所」を目指し、、歴代宮司と神社の関係者が一本一本梅の木を植え、
現在の姿に整えて参りました。
春ともなれば、境内は梅の香りと氣に包まれ、観梅の皆さまで賑わいます。
古の岩津天満宮境内
東山梅苑
紅梅、白梅が咲き誇る東山梅苑の一角には、長七翁の偉業を伝える顕彰碑と翁の発明になる人造石の復元モニュメントが日本の近代化の礎の物語を伝えています。
そして観梅コースに沿って、今上陛下の御即位を記念し全国有名灯篭本歌写(有名灯篭の美と技を忠実に再現したもの)が9ヶ所に設えられています。
また、北野天満宮(京都)、太宰府天満宮(福岡)、湯島天満宮・亀戸天神社(東京)、大阪天満宮・道明寺天満宮(大阪)、潮江天満宮(高知)、防府天満宮(山口)、以上の有名天満宮より献木いただいた梅もご覧いただけます。
天満宮の早春を彩る梅の花。季節には、主な境内五ヶ所で美しい花をお楽しみいただけます。
境内全体図をご覧ください。
天皇陛下御即位記念全国有名灯籠本歌写
服部長七翁の偉業を伝える顕彰碑
余香殿なおらい中庭の梅・白玉(はくぎょく)
尚、当社では毎年、皆様に天神さまの梅をよりお楽しみいただくため梅苑整備を行い、
併せて梅苑整備協力金のご寄付をお願いしております。
詳しくは社務所までお問い合わせください。宜しくお願い申し上げます。
開苑期間:2月上旬〜3月中旬「梅まつり期間」のみ開苑
(梅の開花状況により期間が変更になる場合があります。)
また本ページは梅の時期になると開花情報もリアルタイムでお知らせいたします。
観梅の参考にご活用ください。
◎梅苑整備協力金のお願い
境内梅苑がイノシシ・シカ・サル等により荒らされる被害が年々増え続けております。
これを防ぐと共に、観梅でお越しいただく全ての方々にきれいな梅を楽しんで頂けますよう年間通して梅苑整備を行っております。
皆様のご協力を宜しくお願い致します。
梅苑での禁止事項
喫煙飲食椅子などの持ち込み商業撮影犬の散歩植物の枝折&採取禁止エリアへの立入
天皇陛下御即位奉祝全国名灯籠本歌写一覧
クリックすると詳細が表示されます

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
三月堂さんがつどう
◉オリジナル燈籠解説
所在地:東大寺(奈良市)
時代:建長六年(1254年)
基礎は、自然石上に受座と単弁八葉の蓮弁を刻む古い形式です。低い基礎に対しては竿はやや長め、その上中下を引き締める具合に節が配されています。中台は側面のある新しい形式で、下端は単弁、上端は二段の段型です。六つの側面は、輪郭で二区にわけ、それぞれにみごとな形の格狭間(こうざま)を入れます。火袋を上区を横連子・中区竪連子と壁面、下区を中台側面と同様格狭間とします。蕨手のある笠は、大きさ・軒の反りや屋根の曲線や請花のある宝珠は実に美しい形です。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
滝見たきみ
◉オリジナル燈籠解説
所在地:修学院離宮上ノ御茶屋(京都市)
時代:江戸時代中期
庭園専用の石燈篭で、竿は四角で角にそれぞれ面を取っていますが装飾はありません。中台も四角で側面や上下は無地となって装飾は一切ありません。ただ、側面部にわずかばかりの反りがあって、中心部の印象を強めています。火袋は一見、四角に見えるが実は円形で、四方に火口とも火窓とも思える窓を円く大きく明けていて、最も特徴のある意匠となっています。笠は円形であたかも日傘のような姿をしていて、緩やかな起りを付けています。この笠の宝珠は低くて円く笠と一石となって刻み出されています。したがって請花その他の意匠はなく、笠もまた装飾を付けていません。庭園観賞用としては、もの侘びた姿です。この燈籠の名称は火袋の穴から雄瀧を眺めることができるのでつけられました。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
太秦うずまさ
◉オリジナル燈籠解説
所在地:広隆寺(京都市)
時代:鎌倉時代中期
基礎と竿は丸形で中台、火袋、笠は六角です。基礎の平面を見ると返り花は穏やかにうねっていて力強くて美しいです。このような低い基礎の意匠は、古いものの共通した特徴です。竿には三節あって、中節の四方に円形のものがつけられていますが、これはおそらく蓮花あろうと思われます。現在は磨耗していて定かではありません。中台の側面は二区に分けられていて、横連子が付けられています。その下部には単弁の蓮花が刻まれています。火袋は上部に横連子中央部は堅連子となっています。下部は二区に分けて格狭間があったようです。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
西ノ屋にしのや
◉オリジナル燈籠解説
所在地:春日大社(奈良市)
笠・火袋・中台・竿・基礎等のすべてが四角で、お間形(おあいがた)と同様の形式をもっています。奈良の春日大社の社記では、この西ノ屋形を別に「御簾(みす)型」と呼んでいます。これは火袋に御簾の彫刻があるためです。基礎や中台に蓮弁が力強く意匠されており、格狭間もまたカのある表現です。軒反りも申し分なく、請花のついた宝珠もよく揃った作品です。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
石清水八幡宮いわしみずはちまんぐう
◉オリジナル燈籠解説
所在地:京都府八幡市八幡
時代:鎌倉時代末期
現在、社務所の庭園に建てられています。基礎・中台・火袋・笠、ともに六角で、竿は円柱です。
基礎の上端に単弁の反花を刻んでいます。竿の中節に連珠紋を意匠し、中台側面を薄くすることによって下の蓮弁を大きく対照的にしていますので、豊かな意匠となっています。笠は反りが少なく、軒の厚さも薄い方と言えます。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
古銭鉢こせんばち
◉オリジナル燈籠解説
所在地:竜安寺(京都市)
時代:桃山時代
水の溜まる四角の穴を漢字の「口」として、穴のまわりの文字と組み合わせて 吾・唯・足・知 (われ ただ たる を しる)と読みます。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
松琴亭しょうきんてい
◉オリジナル燈籠解説
所在地:桂離宮(京都市)
時代:江戸時代
桂離宮 松琴亭裏の活込灯籠です。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
桂雪見かつらゆきみ
◉オリジナル燈籠解説
所在地:桂離宮園林堂付近(京都市)
時代:桃山時代
園林堂の近くにあるこの燈籠は、雪見形の中でも、とりわけ姿が美しいです。基礎がなく四脚の脚は、やや開き気味で全体の形は亀腹を少し高くした姿で、見事な出来栄えです。宝珠はありませんが、もとは形のよいものがあったと思われます。雪見形のような形が何故できたのか不思議ですが、多角型の燈籠にもはや変化が求められず四脚の長い脚を考え、次にそれを短くして中台以上のものを考えて、脚・中台・火袋・笠のそれぞれに形の変わったものをつけて釣り合いをとったものと思われます。

天皇陛下御即位奉祝記念奉納建立
岬みさき
◉オリジナル燈籠解説
所在地:桂離宮(京都市)
時代:江戸時代中期
自然石を台石にしている置灯籠で、中台から上だけの姿です。中台の安定を計るために石の上に円座の如きものを設けています。火袋は円形であたかも五輪塔の水輪の様な形で、方形の火袋と小さくて円い火穴がつけられています。笠は四ヶ所の蕨手がわずかに付けられていて、姿はやや強い勾配をもった意匠となっています。宝珠には請花の部分に蓮花がありません。整った形のものです。